「40歳を過ぎてから尿もれが気になるようになってきた」 「年齢を重ねるごとに性交痛がひどくなってきた」 このような悩みを抱えながらも、周りにはなかなか相談できない方は少なくありません。 実は、年齢を重ねることで膣内に不快症状が現れる「膣委縮」という症状があり、これは誰にでも起こりうることなのです。
そんな加齢による膣内の乾燥や尿もれなどの悩みを改善できるのが、今回紹介するレーザー治療のモナリザタッチです。
- モナリザタッチは膣の乾燥、かゆみ、性交痛、におい、尿もれなどに効果あり
- 1回の治療でも効果あり。ただし効果持続のためには3回程度がおすすめ
- 効果を持続させるにはアフターケアも重要
モナリザタッチとは
膣内の不快症状を改善するレーザー機器
膣は年齢を重ねるごとに、不快感やうるおい不足を感じるようになります。 顔の皮膚が年齢とともにたるんだり、うるおいがなくなってきたりすることと同じですね。 モナリザタッチは、そんな膣内の不快症状を緩和するための複数あるレーザー治療法のひとつです。
レーザーが膣粘膜の細胞を活性化
膣委縮状態になってしまった膣内を改善する治療法がモナリザタッチです。 モナリザタッチは、もともと顔のリフトアップやたるみを改善するために開発されたフラクショナル炭酸ガスレーザー治療を膣壁に応用したものです。 レーザーを膣壁に照射すると、膣粘膜の線維芽細胞を活性化させる効果があり、膣粘膜の代謝能力を高められるため膣内の厚みや潤いを取り戻すことができます。
治療を受けると、以下のような効果を感じることができるでしょう。
・血流解消によりエストロゲンが増える。 →膣内の分泌力、保水力が向上 ・膣内のコラーゲンが増える。 →厚みのある膣にすることが可能 ・上皮細胞のグリコーゲンが増える。 →乳酸菌が増え自浄力が上げる効果
加齢に伴う膣委縮について
加齢に伴って顔のシミやしわがだんだん出てくるように、膣内環境の弾力やうるおいが失われてしまうことを「膣委縮」といいます。 デリケートな悩みということで、なかなか周りには相談しづらいと思いますが、顔のしわと同様に膣委縮は誰にでも起こりうる症状なので、あなただけではないということをまず知っていただければと思います。
女性器は、エストロゲンという女性ホルモンの作用を強く受けてうるおいや弾力を保っていますが、多くの女性は35歳を超えるあたりからエストロゲン分泌量が急激に減少していきます。 エストロゲン分泌量の減少は、血流及び膣分泌、コラーゲン、乳酸桿菌(酸性を保持する役割)など膣内状態を正常に保つために必要な様々な物質の減少につながります。
それにより、膣内が老化して以下のような症状が現れ始めます。
・膣内の乾燥 ・膣のひだが薄くなり扁平化(ひらべったくなる) ・自浄作用が弱まる(酸性を保てない)
膣委縮によって膣内にかゆみやにおいなどの不快な症状が現れるだけでなく、膣が傷つきやすくもなっていきます。 乾燥もしているので、性交痛もより感じるようになるでしょう。
モナリザタッチはあらゆる膣の不快症状に効果あり
外陰部のたるみ改善にも効果あり
モナリザタッチのレーザー治療によって膣内の厚みや潤いを取り戻すことができるので、加齢によって以下のようなお悩みを持っている方には改善の効果があります。
・乾燥 ・かゆみ ・性交痛 ・におい ・尿もれ
また外陰部への照射も行う際は、モナリザタッチの治療によってハリが出て、しわ、たるみの改善が期待できます。
閉経を待つ必要はない
基本的には加齢による膣委縮を改善するための治療法のため、閉経を迎えられた方の治療が多くなります。 なので、「閉経後でないと効果がないのでは?」と不安に思われる若年層の方もいらっしゃることでしょう。
ですが、その心配はありません。 エストロゲン分泌が減少し始めるのは35歳あたりといわれているので、においや性交痛などが気になり始めたら、閉経前の女性でも効果を実感することができる治療法です。 最近では、若いうちから膣のアンチエイジング目的でモナリザタッチ治療を受ける方も多くいらっしゃいます。
しかし、出産による膣のゆるみなどにモナリザタッチが向いていない可能性がありますので、どの治療法が自分に合っているかはカウンセリングの際にドクターと相談するようにしましょう。
施術の流れと効果の持続性について
モナリザタッチのレーザー治療は非常に身体に負担が少なく、外来での治療が可能です。 ここからは治療の流れや何回程度治療を受ければいいのかについて解説していきます。
治療は事前検査→施術のみ
クリニックにもよりますが、モナリザタッチのレーザー治療は基本的に事前検査で異常がなければ、その日のうちにレーザー照射にうつることができます。まず、事前検査で問診やカウンセリング、内診で異常がないかを確認します。 そのあとレーザー照射へうつります。膣内に専用プローブ(筒のようなもの)を挿入し、炭酸ガスフラクショナルレーザーを数分間照射して治療は完了します。 治療中は専用プロープを膣内に挿入するので、少し違和感を覚えるかもしれません。 しかし、レーザー照射中の熱さや痛みは感じられず、ストレスなく治療を終えることができるでしょう。
モナリザタッチは膣内へのレーザー照射になるので、施術の際に麻酔の必要はありません。 もちろんメスを入れることなければ、術後処置やダウンタイムもないので、すぐに日常生活へと戻ることが可能ですし、非常に身体への負担が少ない治療法といえるでしょう。 その後は当日の入浴、3日間の飲酒と喫煙は控えるようにしてください。 施術後3~7日間は性交渉やタンポンの使用、公衆浴場での入浴、プールの使用も控えるようにしましょう。
外陰部の治療
外陰部も照射する場合には麻酔クリームを塗布します。その他の基本的な流れは同じです。 施術後2~3日目から、施術部位にドット状のかさぶたが発生して約1週間で徐々にはがれていきます。 治療後にクリニックから軟膏を処方されるので、約1週間は塗布して保湿を十分に行ってください。
3回程度の施術で効果持続
1回の施術では膣の不快症状は平均で50%ほど症状が改善され、複数回治療を受けることで改善率が上昇したという臨床報告があります。 そのため、1回でも効果を感じることができますが、効果を持続させるために最初は1か月ごとに合計3回程度の施術が望ましいでしょう。 その後は、メンテナンスとして半年~1年ごとに1回、もしくは効果の薄まりを感じ始めた頃に施術を受けると高い効果を持続することができます。
効果の持続については個人差がありますが、閉経後の方は特にエストロゲン分泌量が少なくなっていくため、効果が持続しにくい場合や上記のようには満足できない場合があります。 治療を受ける回数は症状の程度によっても変わってくるので、ドクターとの相談の上で決めましょう。
また、施術後はモナリザタッチの効果をより長持ちさせるために、アフターケアのサポートをしているクリニックも多くあります。 具体的には下記のようなサポートがあり、個人のホルモン状態に合わせて治療や処方がされます。
・ホルモン補充療法 ・ETモイスチャー(女性ホルモン剤と男性ホルモン剤の混合クリーム)
このように長期的なサポート体制を整えているクリニックもあるので、カウンセリングの際に確認してみるといいでしょう。
世界各国でモナリザタッチの施術が受けられている
今回はモナリザタッチ治療の効果についてご紹介しました。 モナリザタッチは膣委縮による膣内の乾燥、かゆみ、性交痛、におい、尿もれなどの不快症状に対して改善の効果が期待できます。 1回の施術でも効果は得られますが、複数回の施術や各クリニックによるアフターケアを欠かさず行うことでその効果が長持ちします。
世界各国では、10,000人以上の方がモナリザタッチの施術を受けていて、多くの方がその効果に満足しています。 加齢による膣委縮を感じている方は、モナリザタッチのレーザー治療を検討してみてはいかがでしょうか。
残念ながら、みどり美容クリニック・広尾には、モナリザタッチの機器がありません。 しかし、まだあまり広く知られてはいないもののデリケートゾーンの治療には多くの種類があり、自分に合った治療法を選択することができます。 その治療法を見つけるためにも、まずは一度クリニックでドクターのカウンセリングを受けてみませんか?
当サイトでは無料メール相談フォーム、カウンセリング予約フォーム、電話予約をご用意しておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。
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サイト監修医師
みどり美容クリニック・広尾院長 みつゆき みどり
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